飲食店のエアコンは何を基準に選ぶ?ポイントや注意点を解説
飲食店への業務用エアコンの導入・入れ替えを検討するうえで、何を基準に選べばいいのか悩む方も多いでしょう。業務用エアコンを選ぶ際は、店舗の広さや設備など、さまざまな視点から必要な性能を考えることが大切です。
本記事では、飲食店の業務用エアコンを選ぶ際のポイントや注意点を解説します。
飲食店のエアコン選びのポイント
・馬力について
飲食店の業務用エアコンを選ぶ際は、まず設置場所の広さを考えることが重要です。
業務用エアコンの性能は「馬力」で表されており、その数値によって対応できる広さが異なります。
一般的な飲食店における業務用エアコンの馬力は以下の通りです。
設置場所の面積(㎡) | 馬力 |
11〜17 | 1.5 |
12〜20 | 1.8 |
14~22 | 2 |
15~24 | 2.3 |
17~27 | 2.5 |
22~35 | 3 |
30~49 | 4 |
38~61 | 5 |
43~70 | 6 |
61~97 | 8 |
76~122 | 10 |
91〜146 | 12 |
・熱源について考える
飲食店には鉄板や鍋などの熱源が多いため、冷房がききづらい傾向にあります。そのため、飲食店に設置する業務用エアコンは、通常よりも馬力が高めのものを選ぶことが大切です。また、寒冷地に店舗がある場合も、同様に暖房がききにくいため、馬力が高めのものを選ぶことをおすすめします。
・風向きや気流を考える
飲食店では、快適に食事を楽しんでもらえるよう、常に最適な空調環境にする必要があります。席によって温度ムラが出ないだけでなく、風が直接体に当たらないようにすることも重要です。風よけカバーが付いているものや風向き、気流を細かく調整できるものを選ぶことで、心地よく過ごしてもらえるようになるでしょう。
・メンテナンスしやすいもの
料理やドリンクを扱う飲食店にとって、店内が清潔であるのは何よりも重要なことです。汚れたエアコンは、食欲を低下させかねません。
自動清掃機能や自動昇降パネルが付いたエアコンなら、手入れがしやすく、いつでも清潔な状態を保てるでしょう。
・必要な機能を考える
飲食店に最適な業務用エアコンを選ぶために、必要な機能についても考えておきましょう。例えば、以下のような機能があれば、快適な空調環境を整えやすくなります。
<人感センサー>
人の動きに合わせて自動で温度や風向き、風量を調節してくれるので風が直接体に当たることも避けられ、人の出入りが多い飲食店に便利です。細やかな室温調整が可能になることで、電気代の節約も期待できます。
<換気機能>
換気機能は、窓を開けずに換気できるため、窓を開けることが難しい場合でも重宝するでしょう。また、空調とともに換気するため、適切な室温を維持できることもメリットです。
<空気清浄機能>
飲食店ではホコリだけでなく、調理によるけむりや油のにおいも充満します。空気清浄機能が付いたエアコンなら、空気を浄化しながら空調するため、常にクリーンな空調環境を実現できるでしょう。
<省エネ機能>
飲食店では、エアコンを長時間稼動させることが多く、電気代が高くなりがちです。省エネ機能があれば、少ない消費電力で効率的な空調ができるため、電気代を比較的抑えられる可能性があります。
<センシング機能>
センシング機能は、人の有無や床の温度を感知して、風向きや風量を自動調節する機能です。温度ムラや風が直接体に当たることを抑えつつ、効率的な空調を行えることで、高い省エネ効果が期待できます。
・厨房には厨房用のエアコンを導入しよう
飲食店の厨房には、ホールとは別に厨房用のエアコンを導入するようにしましょう。厨房では火や油を使うため、ホールよりも熱がこもりやすく、高温多湿になります。調理の熱で室内機が高温になることも考え、熱や油汚れに強く、運転能力に優れた厨房用エアコンを選びましょう。
どんなタイプのエアコンが飲食店にはおすすめ?
・天井カセット形
天井カセット形は、室内機本体を天井裏に埋め込んで設置するタイプです。室内機本体が天井と一体化して完全に見えなくなるため、見た目がすっきりとします。化粧パネルのカラー展開が豊富なため、店舗の内容やインテリアにも馴染みやすいことがメリットです。
<天井カセット4方向吹出形>
- 吹出口が4方向ある形状で、風を空間全体に満遍なく送れる
- 風向きや風量の調節機能が充実しており、業務用エアコンで最もよく採用されている
<天井カセット2方向吹出形>
- 吹出口が2方向に分かれており、長方形など縦長の空間に適している
<天井カセット1方向吹出形>
- 吹出口が1方向のみ
- 部屋の角や下り天井などに採用される
・天井カセットコンパクト形
天井カセットコンパクトタイプは、通常の天井カセット形よりも寸法が小さいため、省スペースで設置が可能です。ただし、選べる馬力の範囲は天井カセット形よりも限定されます。
・天井埋込ダクト形
天井埋込ダクト形は、天井カセット形と同じく、天井裏に室内機を埋め込むタイプで、吹出口の設置場所を変更できることが特徴です。吹出口を室内機本体とダクトでつないで分散させるため、カセット形よりも目立ちにくく、室内レイアウトに合わせた自由度の高い設計ができます。
・天井吊形
天井吊形は、室内機本体を天井から吊るして設置するタイプです。室内機本体が薄いため、漏出していても圧迫感を与えにくく、省スペースで設置できます。天井裏のスペースに余裕がない場合の選択肢として有効です。
飲食店の業務用エアコンを導入・交換する際に利用できる助成金制度
・ゼロエミッション化に向けた省エネ設備導入・運用改善支援事業
中小企業を対象に、省エネ設備の導入費用を一部補助する制度です。運営母体は東京都で、対象企業は東京都内に住所を置く事業所または事業者に限られます。また、東京都が実現を目指す「ゼロエミッション東京」の貢献に相当する設備を導入する必要があります。
・省エネルギー投資促進支援事業費
経済産業省が実施している補助金事業です。業務用エアコンなどの空調機単体で利用できる制度で、省エネ性の高い設備の導入・入れ替えをした場合に適用されます。
・脱炭素経営によるサプライチェーン全体での脱炭素化の潮流に確実に対応するための工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(SHIFT事業)
一般社団法人静岡県環境資源協会の補助金制度で、既存の建物に省CO2設備を導入する際にかかった費用を一部補助します。対象となるのは業務用の空調機であり、ルームエアコンには適用されません。
・その他にもさまざまな制度がある
上記で紹介したもの以外にも、都道府県や自治体ごとにさまざまな補助金・助成金制度があります。都道府県や自治体が独自で行っている制度の多くは、県内の企業が対象となっているため、店舗がある都道府県や自治体の補助金・助成金情報を調べてみるとよいでしょう。
・助成金制度を探す方法
各都道府県、自治体の補助金・助成金を探すためには、以下のような方法があります。
- 都道府県や自治体のホームページを確認する
- ミラサポplusやJ-Net21などのポータルサイトで検索する
情報がうまく見つからない場合や自分の店舗が制度の対象となるか知りたい方は、自治体に直接問い合わせてみるのもよいでしょう。
・補助金・助成金に関する注意点
<申請は早めに>
制度によっては補助金額に上限があり、予算に達した時点で受付を締め切ることがあります。申請期限ギリギリに申し込むと、書類に不備などがあった場合に申請できなくなる可能性もあるため、スケジュールに余裕をもって申請しましょう。
<全額対象にはならない>
助成金や補助金は、費用の全額が補助の対象になるわけではありません。一般的な助成金・補助金制度は、実際にかかった費用の約1〜3割が補助の対象です。半分以上の費用は自己負担になることを考慮して業務用エアコンを選びましょう。
<基本的に後払いでの対応>
助成金や補助金は、基本的に後払いです。そのため、業務用エアコンを施工時は、費用の全額を一旦自分で支払う必要があります。補助金が給付されるまでは一定の時間がかかるため、費用は余裕を持って準備しておきましょう。
エアコン総本店の飲食店の施工実績
・神奈川県横浜市の事例
店舗の臨時休業が難しいとのことで、夜間での対応を行いました。比較的施工の難易度が高い天井埋込ダクト形のエアコンでしたが、スタッフの総力を挙げ、翌日の営業時間に間に合わせました。
・東京都江東区の事例
新規開業の飲食店で、室外機の置き場がなく、能力の大きいエアコンの設置が難しい事例です。現地調査を入念に行い、室外機を入口に置かなくて済む方法を提案させていただきました。作業は4時間ほどで完了し、問題だった室外機はビルの壁面にしっかりと収まりました。
・東京都新宿区の事例
温度ムラが気になるカフェからの相談事例です。現地調査で現状を把握してから、風向きや気流を細かくコントロールできる機種を提案させていただきました。設置後は、温度ムラが改善され、どの席でも快適に過ごせる空調環境になったと、喜びの声をいただいています。
・飲食店の業務用エアコンはエアコン総本店にお任せ
飲食店への業務用エアコンの設置を検討中なら、ぜひエアコン総本店にご依頼ください。
エアコン総本店は、創業40年以上、施工件数5万件以上の実績を誇る業務用エアコンの専門家です。長年のノウハウと豊富な経験で、設置場所に合わせた最善の提案をいたします。飲食店の施工実績も多くあるため、飲食店ならではの空調の悩みや困りごとの解決が可能です。
見積もり無料で、ネットから簡単にできるため、飲食店の業務用エアコンでお困りの方はお気軽にご相談ください。
まとめ
飲食店に業務用エアコンを設置すれば、快適な空調環境を実現できます。お客様が心地よく過ごせる環境を整えられることで、リピート率や売上の向上も見込めるでしょう。ぜひ、本記事の内容を参考に、飲食店に合った業務用エアコンを選んでみてください。
【 ご利用ガイド 】 - Information -
初めてのお客様へ
エアコン総本店にご来店いただきましてありがとうございます。
業務用エアコン専門店、エアコン総本店は業務用エアコン・設備用エアコンや
業務用空調機の販売、現場の打合せから施工・工程管理まで適正価格かつ
安全第一で高品質な工事をお約束します。
他社との違い
当店は1案件ごとに専任担当者がつきます。専任担当者がつくことのメリットは、
いつでも電話をすればすぐに連絡が取れ、営業担当者と現場管理者が同じなので
作業内容や進捗内容を把握していますので依頼したことがすぐに実行されるます。
窓口が一つなので、電話するたびに一から説明をする必要もなく、
お客様がちょっとしたことでも気軽に相談できる”安心感”があります。
お支払方法について
お支払いは銀行振込、クレジット、リース、クレジットカード(VISA/MASTER/JCB/AMEX/DINERS)
などがご利用いただけます。
初期費用がかからず経費計上できるリースがおすすめです。
リース申請も承っておりますのでお気軽にご相談下さい。
工事保障について
メーカメーカーの機械保証は1年、弊社独自の工事保証が無料で3年付いております。
3年工事保証内容詳細業務用エアコン導入に使える補助金について
国の補助金・助成金、省エネ、脱炭素、ゼロエネルギー、新型コロナ感染症対策などに関わる補助金は次期や年度ごとにことなりますのでお気軽にご相談下さい。
当店経由での補助金ご利用案件に限りまして、申請代行も承っております。
工事について
当店は商品の販売だけでなく、現場調査、ご提案、施工管理からアフターサービスまでのトータルサポートを得意とする会社です。
インターネットを通じて法人様、一般のお客様よりご利用頂いております。
エアコン総本店が選ばれる理由
アフターサービスについて
業務用エアコンは高価で10年以上長期間使用するものです。エアコン総本店を安心してご利用していただけるようにアフターサービスのシステムを備えております。
業務用エアコンのアフターサービスには、エアコン機器本体(室外機・室内機・リモコン)に関するものと冷媒配管、ドレン配管、配線など工事に関するもの の2種類がございます。
迅速に対応できるように専任担当者によります万全のフォロー体制を敷いておりますのでご安心してご注文下さい。
☆お客様ご自身で取り付け工事業者を手配され、施工に関する不具合が生じた場合、当社の方で責を負いかねますので予めご了承ください。
☆機器本体は1年間はメーカー無料保証期間、工事は当店独自3年工事保証がついております。
上記以降のアフターサービスは有償扱いにとなりますが、状況をみていずれか判断しご案内いたします。
☆保証期間内でも有料保証となる場合がございます。詳しくは施工後にお渡しいたしました「3年工事保証内容」をご覧ください。
☆損害賠償保険の整備工事中ならびにお引渡後でも適応となる大手保険会社の損害賠償責任保険を完備致しております。
お問い合わせについて
全国対応(機器販売のみ可)
TEL:0120-71-0405
営業時間について
営業日:月~金(9:00~18:00)
当店について返品・交換について
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