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業務用エアコンが故障したら修理と買い替え、どちらにすべき?

業務用エアコンは、昼夜問わず、従業員やお客様にとって快適な環境を作るために欠かせません。しかし、日々長時間使うことから不調を感じることもあるでしょう。もし業務用エアコンで不調を感じたら、修理と買い替えのどちらを選ぶべきなのでしょうか。

今回は業務用エアコンが故障した際に、修理と買い替えのどちらを選ぶべきかについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

「もしかして故障した?」と思ったらまずはここをチェック!

 

修理か買い替えかを決めるためには、まずはエアコンの状態を把握することが大切です。以下のポイントに沿って、業務用エアコンの状態をチェックしてみましょう。

 

・保証期間

保証期間はメーカーごとに異なりますが、購入後1年間とされているケースがほとんどです。保証期間中は保証を利用して修理ができ、場合によっては修理費が無料になる可能性もあるため、買い替えよりも修理をしたほうがお得と言えるでしょう。

なお、エアコン総本店では独自の工事保証が3年間無料で付いています。ただし適用条件があるため、修理をご検討の際はお問い合わせください。

 

・購入してから経過した年数

保証期間がすでに終了している場合は、購入から経過した年数が見極めるポイントです。以下の経過年数を基準に、現在設置してある業務用エアコンがどれに当てはまるのかチェックしましょう。

 

<7年>

購入から7年以内のエアコンは、軽微な修理で済む可能性もあるため、修理代金と買い替え費用を比較したうえで検討をしましょう。金額が大きく変わらない場合は、新製品への交換がおすすめです。

 

<10年>

購入から10年以上が経過しているのであれば、買い替えを検討したほうがよいでしょう。エアコンの修理用部品が保存できる期間は、ほとんどのメーカーで生産終了後9年間と決められています。そのため、修理に必要な部品が用意できず、修理自体を断られる可能性があります。

 

たとえ修理できたとしても、使い続けるのは現実的ではありません。

 

<15年>

購入から15年以上経っている場合は、機能性やランニングコストの面でも新機種に買い替えたほうがお得と言えるでしょう。最新の機種は省エネ性に優れており、15年以上前の機種と比べて電気代が大幅に抑えられます。

 

・故障の内容

業務用エアコンを購入して10年未満の場合は、故障内容で判断しましょう。ここでは、代表的な4つの故障内容を解説します。

 

<コンプレッサー不良>

コンプレッサーは、冷媒の温度を制御するためのエアコン室外機で最も重要な部品です。室外機が騒音を発していたり激しく振動したりといった異常がある場合は、コンプレッサーが故障しているかもしれません。コンプレッサーの修理は大半が重修理であり、修理費用も高額になるため、買い替えを検討したほうがよいでしょう。

 

<室内機・室外機熱交換器から経年劣化による冷媒ガス漏れ>

エアコンを稼働しても冷えない(暖まらない)場合は、室内機・室外機の熱交換器での冷媒ガス漏れが疑われます。冷媒ガスを修理する際は、耐圧試験を行ったうえで冷媒ガスを充填(じゅうてん)する必要があります。修理費用が高額になるケースも多いため、経過年数次第では買い替えるほうがよいでしょう。

 

<室内機・室外機ファンモーター異常>

室内ファンが動かない場合は、室内機または室外機のファンモーターの異常が疑われます。特に、室内機のファンは部品交換を含めた修理が必要なため、故障箇所が多いほど修理費用も高額に膨れ上がります。異常が見られた場合には、買い替えも視野に入れましょう。

 

<制御基板異常>

冷暖房や省エネ運転など、一部の機能が使用できないといった場合は、制御基板の故障が考えられます。基板の交換は比較的簡単なため、修理費用はそこまで高額にはなりません。修理用部品の入手が可能で、かつ設置年数が短いケースでは、修理でも十分に対応できるでしょう。

 

 

修理にかかる費用はどれくらい?

以下では、修理にかかる費用の目安を表にまとめました。修理か買い替えかを決める際の参考にしてください。

※ダイキン 天井カセット形ラウンドフロー3馬力(2013年製)を参考価格としています。

 

重修理 コンプレッサー交換 250,000円
室内機・室外機熱交換器交換・冷媒ガス調整 170,000円
中修理 室内機・室外機ファンモーター交換 55,000円
制御基板交換 85,000円
軽修理 吹き出し口のルーバー交換 45,000円
温度センサー交換

 

業務用エアコンの修理費用は、故障の度合いで大きく変動します。エアコンの機種・メーカー・年式・設置状況によっても異なるため、まずは専門業者やメーカーに見積もりを依頼し、エアコンの状態を確認してもらいましょう。

 

 

修理と交換、それぞれのメリット・デメリット

 

修理と買い替えには、それぞれメリット・デメリットがあります。

 

・修理のメリット

修理の場合、修理内容が軽微なものであれば、短期間で復旧ができます。また、故障の程度によってはコストを抑えられるのもメリットです。

 

・修理のデメリット

修理のデメリットは、故障の度合いが高いほど費用の負担も増えることです。特に古い機種は、修理してもすぐに別の箇所が故障することも多く、結果として買い替えよりもコストがかかりかねません。また、メーカーへの修理依頼では、修理の有無に関係なく出張費が発生することも押さえておきましょう。

 

・交換のメリット

交換のメリットは、最新機種に買い替えることにより、エアコンの性能を向上させられることです。近年のエアコンは省エネ性に優れたものが多く、ランニングコストの削減が期待できます。また、故障のリスクが低く、長く使い続けられるのもメリットです。さらに温室効果ガスの排出が抑えられることで、環境の保全にもつながります。

 

・交換のデメリット

交換は軽微な修理に比べると費用が高く、設置場所の状況次第では施工できない場合があります。また、工事に時間がかかるため、施工中は営業できない場合があることにも注意しましょう。

 

 

業務用エアコンの故障リスクが高くなる原因

ここからは、業務用エアコンの故障リスクが高くなる原因を解説します。

 

・使用する環境

ホコリや油が付きやすい工場や飲食店では、一般的なオフィスに比べて故障のリスクが高いでしょう。特にフィルターやファンに汚れが溜まりやすく、油を含んだ蒸気や煙が入り込むと目詰まりを起こします。その他、美容室やペットショップ、室外機に直射日光が当たりやすい環境も故障リスクの高い場所です。

 

・メンテナンスを怠る

フィルターとファンは一般的なオフィスでは半年に1回、工場や飲食店で2週間に1回の清掃が基本とされています。メンテナンスを怠ると、熱交換の効率が悪くなってエアコンに負荷がかかり、故障する可能性があるため、注意が必要です。

 

・長期的な使用、または長期的に使っていない

長期にわたって使用している場合や、長時間の運転をしている場合も故障しやすくなります。特に、温度を一定に保ちながら常にエアコンを稼働しなければならない場合は、より注意が必要です。また、たとえ長期間使用していないエアコンでも、経年劣化により内部部品が破損する恐れもあります。

 

 

業務用エアコンの寿命を延ばすには

 

最後に、業務用エアコンの寿命を伸ばす方法を紹介します。

 

・こまめにメンテナンスを行う

業務用エアコンを長く使い続けるためには、フィルターやファンの清掃を定期的に行いましょう。エアコン本体への負担を軽減できるだけでなく、カビや菌の繁殖防止にもつながるほか、部品の破損や不具合を発見できる機会にもなります。少なくとも半年に1回は実施するようにしましょう。

 

・送風を使う

カビの予防対策として、使用後は10~30分ほど送風運転を行いましょう。特に夏場は結露ができやすいため、エアコン内部を乾燥させることが大切です。

 

・専門業者にオーバーホールを依頼する

エアコンをパーツごとに分解し、日々の掃除では難しい奥にこびりついた汚れまで徹底的に洗浄することをオーバーホールと言います。カビの繁殖を防ぐのはもちろん、冷暖房効率が上がることで電気代の節約効果も期待できるため、専門業者に依頼しましょう。

 

 

まとめ

費用面の負担を考えると、旧型のエアコンを修理して使い続けるよりも買い替えたほうがお得になるケースも多く見受けられます。最新の業務用エアコンは、省エネ性や機能性に優れているため、修理費が高い場合は買い替えを検討してみましょう。

一方、故障の判断には専門的な知識が必要なため、修理か買い替えかを決める際は専門業者に点検を依頼することをおすすめします。

エアコン総本店では、さまざま施設における業務用エアコンの施工を行っております。多種多様の業務用エアコンを取り扱い、設置場所に合わせた最適な空調環境を提案させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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