飲食店で業務用エアコンを導入する際に利用できる補助金・助成金には何がある？

飲食店では、厨房とイートインスペースのそれぞれに適した業務用エアコンを設置することが大切です。しかし、業務用エアコンは家庭用エアコンに比べて導入に費用がかかるため、導入をお悩みの方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、飲食店の業務用エアコンの導入で利用できる補助金・助成金について解説します。

飲食店の業務用エアコンの導入に利用できる補助金・助成金

飲食店に業務用エアコンを導入する際は、補助金や助成金を利用することが可能で、導入にかかる費用負担を大きく軽減できます。

導入時に利用できる補助金・助成金の種類をまとめているので、以下で確認しておきましょう。

・大規模感染リスクを低減するための高機能換気設備等の導入支援事業

環境省が推進している事業で、高性能の換気システムを導入することにより、新型コロナウイルスなどの感染拡大を予防するとともに、CO2排出量の削減を目的としています。対象は飲食業など、不特定多数が集まる業務用施設です。全熱交換型の換気設備を新設・増設・更新する際に、現況換気量以上かつCO2削減率が現時点より5％以上であれば申請できます。プラン数が多く、利用しやすいことも強みと言えるでしょう。補助対象も幅広く、企業以外にも地方公共団体や個人事業主まで利用可能です。

・省エネルギー投資促進支援事業（指定設備導入事業）

環境保全の促進を目的とし、省エネ投資への補助を行います。法人・個人事業主問わずすべての事業者を対象としており、補助上限額が1億円と高額なことが特徴です。また、複数の種類に分かれているため、利用目的別に申請する補助金が選べます。指定設備導入事業では、SIIが定めるエネルギー消費効率などの基準を満たした指定設備の導入が対象です。飲食店などの業務用エアコンの場合は、指定設備のうちユーティリティ設備に区分される高効率空調として補助金の申請が可能です。

・建築物等の脱炭素化・レジリエンス強化促進事業のうち、既存建築物における省CO2改修支援事業（民間建築物等における省CO2改修支援事業）

すでにある建物において、省CO2設備を導入するための費用を一部負担する事業です。オフィスや学校などさまざまな場面で用いられていますが、設備導入によってCO2排出量を30％以上削減できることが補助金申請の条件となっています。条件を満たさない場合は補助金の申請ができないため、注意しましょう。

補助金・助成金の探し方

補助金や助成金にはさまざまな種類があるため、適切なものを選んで申請しなければ給付が受けられません。飲食店で業務用エアコンを導入する際には、どのような補助金や助成金を利用できるのか、あらかじめ探しておく必要があるでしょう。

以下の方法を参考にして、利用できる補助金を確認してみてください。

・検索サイトの利用

利用できる補助金・助成金は、検索サイトを利用して簡単に調べることが可能です。

• 補助金ポータル
• JOIN
• ミラサポplus

上記のような各自治体の補助金制度を検索できるサイトで、必要に応じたサービスを検討しましょう。

・地方自治体に確認する

住んでいる地域の自治体に確認するのも、検索時におすすめの方法です。地方自治体では、ホームページで補助金の最新情報を掲載しています。該当のホームページを見てもどの補助金を利用できるのかわかりづらい場合は、直接電話で問い合わせてみるとよいでしょう。

うまく助成金や補助金を利用するポイント

助成金や補助金には公募期間が設けられているため、いつでも申請できるとは限りません。飲食店で業務用エアコンの導入を検討している場合は、助成金や補助金を利用できるように、以下のポイントに気を付けて申請しましょう。

・余裕をもって申請する

補助金や助成金を利用する場合は、時間に余裕をもって手続きを行ったうえで申請してください。なぜなら、申請期間には公募期間が必ず設けられているうえ、基本的に申請した順番に補助金の給付が決まるからです。

また、補助金や助成金の予算はあらかじめ決められています。たとえ公募期間中であっても、予算に到達した時点で申請が締め切られてしまうことも少なくありません。公募期間が始まった時点で申請できるよう、余裕をもって準備を整えておくことが大切です。

・資金を用意しておく

飲食店で業務用エアコンを導入する際には、まとまった資金を用意しておくことも忘れないようにしましょう。というのも、補助金や助成金は導入した後から費用の一部が戻ってくる仕組みのため、初めから設備の負担金が減額されるわけではありません。導入時には、一旦全額を自己負担する必要があります。あらかじめ設備がどのくらいの費用で導入できるのかを調べて、ある程度のまとまった資金を準備しておきましょう。

・専門家に相談する

補助金や助成金の申請方法に不安がある方は、専門家に相談してみるのもおすすめです。利用できる補助金をアドバイスしてくれるほか、手続きなどもサポートしてもらえる場合があります。専門家の手を借りてスムーズに手続きができるため、忙しい方でも補助金や助成金を申請しやすくなるでしょう。

まとめ

飲食店で業務用エアコンを導入する際には、補助金・助成金をうまく利用することで費用を抑えることが可能です。申請する際には、あらかじめ利用できる補助金・助成金をしっかり調べておきましょう。

エアコン総本店では、業務用エアコンの補助金・助成金に関する相談にも対応しています。お客様一人ひとりに専任担当者が付き、補助金・助成金の提案や申請サポートを行なっているため、どの補助金に申請すればよいのかわからない方でも安心です。補助金や助成金を利用して業務用エアコンの導入費用を抑えたい方は、お気軽にご相談ください。