業務用エアコンを冬に使用する際のポイントとは？エアコンが効かない際の対処法についても解説

冬の厳しい寒さを乗り越えるためには、業務用エアコンの適切な使用方法を知ることが大切です。

本記事では、冬に業務用エアコンを使用する際のポイントや、エアコンが効かない場合の原因と対処法について解説します。業務用エアコンを効率的に使用するためのポイントを抑え、暖かく快適な冬の室内環境を維持しましょう。

冬に業務用エアコンを使用する際のポイント

ここでは、冬に業務用エアコンを効果的に使用するためのポイントを解説します。

・設定温度はどのくらいがベスト？

冬に業務用エアコンを使用する際は、環境省の推奨設定温度を参考にしましょう。夏の冷房時には28℃、冬の暖房時には20℃が目安とされています。この設定により、エネルギー消費を抑え、電気代の節約が可能です。

特に暖房時に設定温度を1℃下げるだけで、約10%の消費電力を削減できます。適切な温度設定を行うことで、快適な室内環境を保ちながら、環境負荷の低減にも貢献しましょう。

・サーキュレーターを使用すると効率的

エアコンの熱が天井付近に溜まりやすい特性を活かし、冬に業務用エアコンを使用する際はサーキュレーターを利用して熱を循環させましょう。

暖かい空気は上部に、冷たい空気は下部にたまるため、暖かい空気を室内全体に行き渡らせることが大切です。サーキュレーターを併用することで室内の温度差を解消し、効率的な暖房を実現しましょう。

・加湿器を使用すると暖まりやすい

加湿器を使って空間の湿度を上げることも、冬に業務用エアコンを快適に使用するのに効果的です。湿度が低いと体感温度が下がり、乾燥しがちな冬場は特に寒く感じるため、加湿器を利用して湿度を高く保ちましょう。

湿度が高い方が人は暖かく感じやすく、エアコンの設定温度を上げる必要が少なくなり、結果的に電気代の節約にもつながります。

・太陽光を取り入れて使用すると効率的

冬に業務用エアコンを使用する際は、太陽光を取り入れ、効率的に室内を暖めましょう。晴れた日中には、ブラインドやカーテンを開けて太陽光を室内に取り込むことで、自然と室温が上昇します。太陽光を有効活用することで、エアコンの負担を軽減しましょう。

ただし、夜になると室内の熱が逃げやすくなるため、適宜調整が必要です。

冬に暖房が効かない原因とは？

冬に暖房が効かない場合は、いくつかの原因が考えられます。原因を知って、効果的に業務用エアコンを使用しましょう。

・霜取り運転中になっている

霜取り運転とは、室外機の部品に付いた霜を溶かす目的で室外機を暖める作業のことです。霜取り運転が行われている間は、暖房が一時的に中止され、霜取り運転が優先されます。

リモコンやタイマーの設定に関係なく自動で定期的に行われ、暖房運転中でも部屋が暖まらないと感じることがありますが、故障ではないため10分程度待つと暖房が再開されるのが一般的です。

・室内機のフィルターが汚れている

フィルターが汚れると、室内機の吸込口が制限され、室内に効率的に熱を送り出せなくなります。その結果、エアコン本来の能力が発揮できず、暖房をつけても部屋が十分に暖まらない状況が生じるのです。

フィルターは定期的に掃除し、ホコリや汚れを取り除きましょう。シーズンごとのメンテナンスを心がけることで、暖房効果を最大限に引き出せます。

・室外機の周辺にものが多い

室外機は外気から熱を取り込んで室内に運ぶ役割を果たしますが、鉢植えや段ボール、車両などの障害物が周囲にあると、必要な熱を十分に取り込めなくなります。その結果、エアコンの効率が下がり、暖房効果が著しく低下するため注意が必要です。

また、風の通りが悪いと余計な負荷がかかり、故障の原因にもなりかねません。室外機の周辺は常に整理整頓を心がけましょう。

冬に暖房が効かないときの対処法

最後に、冬に暖房が効かないときの対処法を紹介します。

・エアコンを始業時間より前に運転させる

冬に暖房が効かない場合は、エアコンを始業時間より前に運転させてみましょう。霜取り運転が始まると、10～15分程度暖かい風が出なくなるため、部屋を暖めたい時間より少し前に暖房をONにすることが効果的です。

タイマー機能を利用して、始業時間の15分前に暖房が開始するように設定することもおすすめです。

・室内機のフィルターを掃除する

フィルターがホコリで目詰まりしていると風量が弱くなり、空調効率が低下します。フィルターは、エアコンの取扱説明書に従って取り外し、水洗いして乾燥させてから元に戻すことで簡単に綺麗にすることが可能です。

風量を確保して業務用エアコンの効率を向上させるために、定期的にフィルターを掃除しましょう。

・室外機の周辺を整理する

室外機の効率を向上させるために吹出口の前30センチ以内には物を置かず、空気の流れを確保しましょう。

また、室外機のファンの汚れを確認し、目に見える範囲のホコリを取り除くと効果的です。内部の清掃は、安全に行えるようプロに依頼しましょう。

また、雪が多い地域では室外機の上に屋根を取り付けたり、防雪フードを装着することをおすすめします。

・冷気が侵入しないように対策する

室外から冷たい空気が室内に入ると、暖房効率が下がります。部屋と部屋をつなぐドアや引き戸にはわずかな隙間があるため、厚みのある隙間テープでふさぐことがおすすめです。

隙間をしっかりとふさぐことで冷気の侵入を防ぎ、暖房の効果を最大限に引き出しましょう。

・ブレーカーを落とす

異常が見つからないのにエアコンの効きが悪い場合は、1度ブレーカーを落としてみることをおすすめします。電源を切るだけではなく、ブレーカーも落としてみてください。

ブレーカーを落とすことでエアコンが再起動され、正常に動作することが多くあるため、試してみましょう。パソコンを再起動するような効果が期待でき、エアコンのトラブル解消に役立つ可能性があります。

まとめ

業務用エアコンを冬に効率的に使用するためには、適切なメンテナンスと運用が大切です。

また、エアコンの不具合が改善しない場合は、専門業者に依頼しましょう。エアコン総本店では、豊富な実績と高品質なサービスで確実な問題解決をサポートします。