保育園や幼稚園へエアコンを導入する必要性と選び方、おすすめエアコンを紹介
保育園や幼稚園では、子どもたちが快適に過ごすための環境整備が欠かせません。特に夏場の猛暑や冬場の寒さを乗り越えるには、適切な空調設備が必要です。しかし、多種多様なエアコンの中からどれを選べばよいのか、迷うことも多いでしょう。
本記事では、保育園や幼稚園にエアコンを導入する必要性を解説し、適切なエアコンの選び方と最適な機種について紹介します。
幼稚園や保育園に業務用エアコンは必要?
まずは、幼稚園や保育園における業務用エアコンの必要性を考えてみましょう。
・近年の気温の変化
近年、世界的に気温が上昇しており、日本ではその速度が特に速い傾向があります。過去100年で、世界の年平均気温は0.76℃上昇した一方で、日本では1.35℃もの上昇を記録しました。
特に1990年代からは、高温の日々が増加し、真夏日や猛暑日の発生も多くなっています。この暖かい傾向は春や秋にも見られ、将来に向けて気温がさらに上昇するでしょう。
・乳幼児の熱中症リスクについて
乳幼児は体温調節機能が未発達であり、高温多湿の環境に長時間いると、体温をうまく調節できずに熱中症を発症しやすくなります。さらに、乳幼児は汗をかきにくいため、体温を効果的に下げることができず、体調不良や健康被害に注意が必要です。
夏場は特に危険で、屋外だけでなく、エアコンが不十分な屋内でも熱中症の危険があります。
・幼稚園や保育園のエアコン導入実情
幼稚園や保育園のエアコン導入率は年々増加しており、特に猛暑が続く地域ではすでに高い割合で導入されています。猛暑日が比較的少ない東北地方や北海道でも、導入が進んでいるのが特徴です。
全国的に見ると、90%以上の施設がエアコンを設置しています。子どもたちの安全と快適な環境を確保し、熱中症のリスクを低減するために、エアコンの導入の重要性がますます高まっています。
・熱中症ガイドラインについて
保育園での熱中症対策は、地方自治体が策定するガイドラインに基づいて実施されます。ガイドラインでは、熱中症の原因や症状、具体的な予防策が示されており、エアコンや扇風機を使用した涼しい環境の整備、水分・塩分補給、適切な休憩時間の確保、日陰の活用などが必要です。
また、保育園の職員と保護者が協力し、子どもの体調管理や服装、栄養にも配慮することや、熱中症のリスクが高い乳幼児への特別な配慮も求められます。
・家庭用エアコンでも対応できる?
幼稚園や保育園のような広い施設では、家庭用エアコンよりも業務用エアコンを選ぶことが適切です。
家庭用エアコンは小規模な空間向けに設計されており、一般的には6畳から最大でも29畳程度までの広さをカバーします。これに対し業務用エアコンは、14畳から146畳ほどまで対応し、冷暖房能力が高いのはもちろん省エネ性能にも優れているため、幼稚園や保育園のような大規模な空間でも効率的に温度管理が可能です。
保育園や幼稚園に導入するエアコンの選び方
ここからは、保育園や幼稚園にエアコンを導入する際に確認すべきポイントを解説します。
・馬力
保育園や幼稚園にエアコンを導入する際は、冷暖房の能力を示す指標である「馬力」に注目しましょう。1馬力は、8畳程度の部屋を冷暖房する能力である約2.8kWに相当します。
各教室や施設の広さ、天井の高さ、窓の大きさ、日当たりのよさといったさまざまな要素を考慮し、適切な馬力を選ぶことが大切です。適切な馬力のエアコンは、エネルギー効率の向上やランニングコストの削減にもつながります。
<エアコンの馬力早見表>
保育園や幼稚園に設置するエアコンの馬力の目安は、以下の表を参考にしてください。
馬力の目安 | m2 | 坪 | 畳 |
1.5馬力 | 24~35m2 | 7~10坪 | 14~20畳 |
1.8馬力 | 26~39m2 | 7~11坪 | 14~22畳 |
2馬力 | 29~43m2 | 8~13坪 | 16~26畳 |
2.3馬力 | 33~49m2 | 10~14坪 | 20~28畳 |
2.5馬力 | 37~55m2 | 11~16坪 | 22~32畳 |
3馬力 | 47~70m2 | 14~21坪 | 28~42畳 |
4馬力 | 66~97m2 | 20~29坪 | 40~58畳 |
5馬力 | 82~122m2 | 24~36坪 | 48~72畳 |
6馬力 | 94~139m2 | 28~42坪 | 56~84畳 |
8馬力 | 132~195m2 | 40~59坪 | 80~118畳 |
10馬力 | 165~243m2 | 50~73坪 | 100~146畳 |
12馬力 | 197~291m2 | 59~88坪 | 118~176畳 |
15馬力~ | 247~365m2 | 74~110坪 | 148~220畳 |
20馬力~ | 329~486m2 | 99~147坪 | 198~294畳 |
30馬力以上 | 494m2~ | 149坪~ | 298畳~ |
・エアコンの機種や形状
保育園や幼稚園のエアコンは、空間の広さや間取りに応じて適切な機種やタイプを選ぶ必要があります。保育園や幼稚園におすすめのタイプは、以下の4つです。
<天井カセット形>
天井カセット形は、広い教室全体を均一に冷暖房したいときに最適です。天井に埋め込むことで部屋全体にムラなく空調を届けられます。特に4方向吹出のタイプは、4方向から風が出るため、風当たりが柔らかく快適です。
設置には十分な天井のスペースが必要ですが、見た目もスッキリして、さまざまな空間にマッチします。ただし、導入には大掛かりな工事が伴い、時間と費用がかかるという点には注意が必要です。
<天井埋込形>
天井埋込形は、天井内に完全に埋め込まれ、吸込口と吹出口を別々に配置できるため、教室全体の空気を効率的に循環させることが可能です。間取りやインテリアに合わせて自由に設置でき、エアコンの存在感を抑えつつ、効果的な空調を実現します。
ただし、設置には高額な工事費用がかかり、天井内部の条件次第では設置が難しい場合があります。また、フィルターが天井内にあり、メンテナンスがしにくいこともデメリットです。
設置に伴い、天井解体及び補修が発生する場合があります。
<天井吊形>
教室などの学習環境には静音設計の天井吊形もおすすめです。天井吊形は、天井に直接吊るして設置するため、天井裏にスペースがなくても設置でき、天井に穴を開ける必要もありません。パワフルな風で広い部屋の隅々まで空調が行き渡ります。
主に1方向吹出口ですが、4方向タイプもあり、高天井や奥行きのある空間にも対応可能です。ただし、本体が露出しており、天井が低いと圧迫感を感じやすく、空調機器が目立ってしまいます。
<壁掛形>
壁掛形は、設置が簡単で操作も容易なため、保育園や幼稚園の各教室や事務室に適しています。家庭用と同様に見慣れた形状ですが、業務用はより高い馬力をもち、広い空間でも効果的に冷暖房が可能です。施工費やランニングコストも比較的低く、メンテナンスも簡単に行えます。
しかし、天井設置タイプと比べると温度ムラが生じやすく、配管が室内に露出することもあるでしょう。また、壁面スペースを一部占有する点にも注意が必要です。
・機能
エアコンは、機種によってさまざまな機能が搭載されています。各機種の機能を確認し、設置場所に最適なエアコンを選びましょう。
<人感センサー>
人感センサーは部屋に人がいるかどうかを検知し、自動で運転モードを調整して省エネを実現します。例えば、床の温度や人の動きに応じて温度や風量を自動調整することで、効率的な空調が可能です。
人の出入りが多い保育園や幼稚園にも有効な機能で、最適な空調を提供し、快適さと省エネを両立します。
<自動清掃機能>
エアコンのフィルターは高い場所に設置されており、掃除が大変で、汚れやにおいが気になることがあります。自動清掃機能付きのエアコンなら、定期的にフィルターを自動で掃除するため、常に清潔な環境が求められる幼稚園や保育園に最適です。
手間を省いて清潔な空気環境を維持できるだけでなく、エアコンの効率も向上し、電気代の節約にもつながります。
<空気清浄機能>
保育園や幼稚園に導入するエアコン選びでは、空気清浄機能も大切なポイントです。エアフィルターや空気清浄機能を備えたエアコンは、子どもたちの健康を守るために役立ちます。
除菌・除臭やアレル物質の抑制に優れた機種や、カビや細菌、ウイルスなどの有害物質を抑制・除去する機種など、さまざまなタイプが存在し、室内の空気を常に清潔で安全に保つことが可能です。
幼稚園や保育園の業務用エアコンに関する注意点
最後に、幼稚園や保育園で業務用エアコンを快適に使用するためのコツを紹介します。
・温度設定について
子どもたちは体温調節機能が未熟であり、エアコンによる過度な冷却は体に大きな負担をかける可能性があります。室温は26~28℃、湿度は60%を目安に設定するようにしましょう。
特に赤ちゃんがいる保育室では、外気温より4~5℃低い温度に設定し、エアコンの風が直接当たらないように風向きにも配慮が必要です。
・メンテナンスはこまめにする
子どもたちが元気に動き回る場所に設置する幼稚園や保育園のエアコンは、家庭用よりも汚れがたまりやすいことが特徴です。ほこりやダニの死骸、土ぼこりなどが原因で、カビも発生しやすく、エアコンの汚れが部屋中に拡散すると、健康被害を引き起こす可能性が高まります。
自動清掃機能がある場合でも、定期的に業者に依頼してメンテナンスを行い、常に清潔な環境を保ちましょう。
・ゴールデンウイーク頃には試運転をする
幼稚園や保育園の業務用エアコンは、毎年6月に試運転を行うことが大切です。暑くなってから修理やメンテナンスを依頼すると、業者の繁忙期に当たり、対応が遅れる可能性が高くなります。
試運転を早めに行うことで、不具合があった場合でも余裕を持って修理を依頼し、エアコンの本格的な使用開始に備えましょう。
まとめ
保育園や幼稚園にエアコンを導入することは、子どもたちの快適さと健康を守るために大切です。また、適切な選び方をすることで、エネルギー効率も向上し、運営コストの削減にもつながります。
エアコン総本店では、多様なニーズに応える豊富な機種を取りそろえており、保育園や幼稚園に最適な業務用エアコンも充実しています。業務用エアコンの導入をお考えの場合は、ぜひご連絡ください。
【 ご利用ガイド 】 - Information -
初めてのお客様へ
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