塾・学習塾のエアコンの選び方｜教室に設置する業務用エアコンを選ぶポイント

学習塾で快適な学習環境を保つには、適切なエアコンを選ぶことが大切です。また、長時間の授業が行われる塾では、効率のよいエアコンを導入する必要があります。

本記事では、学習塾に最適な業務用エアコンの選び方や、設置する際のポイントを解説します。生徒たちが集中して学習でき、塾全体の快適さを高めるエアコンを選ぶために、ぜひお役立てください。

設置する教室の広さに対応した業務用エアコンの性能早見表

教室の広さに適した業務用エアコンを選ぶためには、エアコンの馬力に注目しましょう。馬力が足りないと、室温が適切に保てず、電気代も増加する可能性があります。以下の表は、一般的な学校や塾の広さに応じたエアコンの馬力の目安です。

面積とあわせて、建物の構造や生徒の人数、使用環境なども考慮し、設置する教室に合った空調能力のエアコンを選定しましょう。

学習塾にあると便利な業務用エアコンの機能

ここからは、エアコンの機能で学習塾におすすめのものをご紹介します。

・人感センサー

人感センサーは、人や床の温度を感知し、自動で温度や風量、風向を調整する機能です。人感センサーを搭載した業務用エアコンを設置することで、風が直接生徒に当たることを避け、快適な環境を提供できるため、授業中の集中力を保ちやすくなります。

また、不在時には自動でエアコンをオフにでき、エネルギー効率の向上とコスト削減にも貢献します。

・調湿機能

学習塾のように多くの人が集まる環境では、室内の湿度が上がりやすくなります。特に日本の夏は高温多湿であり、快適な学習環境を維持するには調湿機能が欠かせません。調湿機能を備えた業務用エアコンは、適切な湿度を保ちながら室内を快適に保ちます。

湿度を調整して蒸し暑さを軽減し、生徒が集中しやすい環境を提供するため、効率的な学習のサポートに役立つでしょう。

・換気機能

学習塾では、多くの人が長時間同じ空間にいるため、ウイルスやほこり、においがこもりやすく、換気が必要です。換気機能が付いた業務用エアコンは、窓を開けられない環境でも空気を入れ替え、室内を清潔に保ちます。

ただし、業務用エアコン単体では換気機能付きのものがないため、専用の換気機器を併せて設置する必要があります。感染症対策としても効果的で、生徒が安心して学習に集中できる環境を整えることが可能ですので検討してみてください。

・自動清掃機能

自動清掃機能が付いているエアコンであれば、フィルターを自動で清掃でき、手間をかけずに常に清潔な状態を保てます。特に学習塾は、多くの人が集まって長時間エアコンを使用するため、エアコンの性能を保つには定期的なメンテナンスが必要です。

また、自動清掃機能により、エアコンの効率が向上し、電力消費の削減にもつながります。

・省エネ性

学習塾では長時間にわたってエアコンを使用するため、省エネ性の高い業務用エアコンがおすすめです。特に夏期講習や冬期講習などで長時間の運転が必要な場合は、エネルギー効率のよいエアコンを導入することで、ランニングコストを大幅に抑えられます。

電力消費を削減しながら、快適な室温を維持でき、経費削減と学習環境の改善に効果的です。

・除菌機能

多くの生徒が出入りする学習塾では、空気中のウイルスや菌の抑制が欠かせません。除菌機能付きの業務用エアコンを導入することで、清潔な空間を維持でき、感染症対策にも役立ちます。

また、花粉の季節には花粉症対策としても効果を発揮し、快適な学習環境を提供することが可能です。

学習塾に業務用エアコンを設置する際のポイント

ここでは、学習塾に最適な業務用エアコンの特徴や種類を見ていきましょう。

・運転音が小さいものを選ぶ

学習塾の業務用エアコンを選ぶ際は、運転音の小さいタイプを選ぶことが大切です。エアコンの運転音が大きいと、生徒が集中できず、学習の妨げになる可能性があります。

授業中に気にならない程度の静かな運転音のエアコンを選ぶことで、快適で集中しやすい環境を提供でき、学習効果の向上にもつながるでしょう。

・学習塾におすすめの業務用エアコンのタイプ

＜天井埋込形＞

天井に埋め込んで設置され、吹出口が4方向に風を送り、教室全体にムラなく空調を行えます。天井に埋め込むため、デザイン面でも目立ちにくく、教室の雰囲気を損なわないのもメリットです。人感センサーや自動フィルター掃除機能など、便利な機能も充実しています。

＜天井埋込コンパクト形＞

通常の天井埋込形よりも小型サイズで、天井が低い教室や小さい部屋に適しています。4方向の吹き出し口で、教室全体に均一な空調を行えますが、通常タイプに比べるとパワーが抑えられているため、大きな部屋には不向きです。

＜ビルトイン形＞

室内機を天井内に埋め込み、ダクトを使って複数の吹出口を設置できます。教室のレイアウトに柔軟に対応し、吹出口を自由に配置できるため、空調が部屋全体に行き渡りやすいのが特徴です。ただし、ほかのエアコンに比べて部材や工事費用が高くなる傾向があります。

＜ダクト形＞

天井内に室内機を設置し、ダクトを通して吸込口や吹出口を分散させるタイプです。吹出口が天井面にしか露出しないため、インテリアの美観を邪魔しません。レイアウトの自由度が高く、教室ごとの空間デザインに合わせて柔軟に対応しますが、ほかのエアコンよりも部材や工事費が高くなることには、注意が必要です。

＜天吊形＞

天井から吊るすタイプで、天井に埋め込むスペースがない場合におすすめです。風の吹き出し口は1方向が主流ですが、4方向の機種もあります。設置時に空調機器が露出するため、見た目の工夫が必要ですが、広い空間にも効果的に対応可能です。施工が簡単で、設置に時間がかからないというメリットもあり、教育現場で多く使用されています。

＜壁掛形＞

馴染みのある家庭用タイプを業務用に強化したものです。埋め込み工事が不要で、施工費やランニングコストが比較的安く、簡単に設置でき、メンテナンス性も優れています。

しかし、天井に設置するタイプと比較した場合、温度が一定になりにくく、配管が室内に露出することが多い点には注意しましょう。

＜床置形＞

床置形は、その名の通り床に置くタイプで、天井に設置することが難しい場所に適しています。比較的安価で、メンテナンス性がよいことがメリットです。床に設置するため暖房効果が高く、高天井の教室にも適していますが、設置スペースを確保する必要があります。

まとめ

学習塾に適したエアコンを選ぶことで、生徒たちが快適に集中できる学習環境を整えましょう。

エアコン総本店では、省エネ性や除菌機能、静音性など、学習塾に必要な条件を満たす業務用エアコンを豊富に取り揃えています。最適な業務用エアコンの導入をお考えの際は、ぜひエアコン総本店にご相談ください。